ドライブレコーダーのリアカメラケーブルを配線した手順をご紹介します。
今回はランドクルーザー・プラド(150型)での設置方法ですが、基本的な作業の仕方は他の車種にも応用できるものと思います。良ければ読んで行ってくださいね!
尚、本内容は自身での調査・実際の自己体験によるものですが、損害等が発生した際の責任は負いかねます。作業の際は、自己責任にてお願いいたします。
作業に必要な時間
作業に必要な時間は、約2時間です。パネル外しなどの作業に慣れていない方は、もう1時間余裕を持つことをお勧めします。一方で、作業に慣れている方は、1時間30分程度で作業を終えることができると思います。
尚、私は作業に必要なすべての情報が纏まったインターネットサイトが無く、手探りで行った部分があったため、約4時間ほど所要しました。
内装パネル外し
配線ケーブルを内装パネル内に配線するために、まずは内装パネルを外していきます。
リアハッチの内装外し
リアハッチの内装です。
まずは、写真内緑枠にあるネジを外します。次に、上写真内赤丸部分の取っ手を回し、パネルを2枚外します。
内装外しを使用し、蓋を開けるとネジが露出します。
ドライバーで外していきます。
左側にはスペア・タイヤを降ろすための工具が格納されています。
右側には何も入っていません。
パネルを外した後、右側にはボルトが見えます。
10mmソケットで外します。
次の作業のために、リアガラスを開きます。リアハッチが閉じている状態でないと、リアガラスは開きませんのでご注意ください。
リアドアの内装を写真内①~④の順に外していきます(②と③は順不同)。
パネル4つすべては素手で外せます。もし外しずらい場合は、パネルを素手で少し浮かし、クリップ周りに内装剥しを差し込み、てこの原理で外します。
尚、リアガラスを開いていないと、④のパネルが外れませんのでご注意ください。
こちらの写真は、パネルを取り外した後のものです。
この写真は、③のパネルを外した後のリアハッチ 右側(助手席側)を収めたものです。
クリップが2か所(赤丸)、リアハッチ側に取り残されています。これを指で摘まみながら抜き、パネル側に再設置します。
リアハッチ側にクリップが付いた状態でパネルを再設置すると、このクリップがリアドア側に押し込まれて、リアハッチのフレームの中に落ちていきますので、お気を付けください。
④の箇所から手を突っ込んで、脱落したクリップを救出できますが、狭いために、結構難儀しました。
トランクルーム床(3列目シート格納エリアパネル)の取り外し
写真内、緑枠のボルトを外します。
ボルト締めがかなり堅いため、所持していた廉価なインパクトドライバーは空転してしまい、急遽、手締めのレンチを調達しました。
フロアーは後、クリップ留めのみですので、素手で外していきます。
私の場合は、クリップ留めが堅かったため、内装剥しを使用しました。クリップが4か所(写真内赤丸)あるため、この位置を意識して内装剥しを挿入、または荷重をかけて外してください。
次は、フロアー右側のパネル外しです。
こちらも素手で外せますが、固かったために内装剥しを使用しました。
写真内赤丸の箇所がクリップ、緑枠はパネルの突起が差し込まれる箇所です。
外れにくいときは、これらの箇所を意識してください。
リアバンパー付近のパネル取り外し
まずは、リアバンパーのすぐ上のパネルを外します。このパネルを外さないと、次の工程のサイド・リアのパネルを外すことができません。
このパネルはかなり堅く素手では取り外せなかったため、内装外しを使用しました。クリップ留めが5か所(写真赤丸箇所)に力を入れて、パネルを外します。
また、パネルの左端が隣のパネルに組み合っているため、ゆっくりと外すことをお勧めします。
サイド・リアパネルの取り外し
次にサイド・リアパネルの取り外しです。
フック型の蓋(赤丸)がされているため、素手で回し、外します。ネジが露出するため、ドライバーで外します。
私の場合、このネジがかなり堅く、ドライバーでは外せなかったため、レンチで取り外しました。
写真内左側(緑枠)にある蓋を内装剥しで取り外すと、ボルトが出てきます。10mmソケットで取り外します。
後部座席周辺のパネル外し
最初に緑枠のパネルを外します。
作業上、後部座席が邪魔になるため、一番前までスライドさせます。
パネルは2か所ボルト締め(赤丸箇所)されています。内装剝しで蓋を外すと、ボルトが露出しますので、10mmソケットで外します。
次は、青枠のパネルです。
3か所クリップ留め(赤丸)されているため、内装剝しを使用し、外します。緑枠の箇所で隣のパネルと組み合っているため、パネルを外す際は、この箇所も外すことを意識します。
このパネルは、指が入る隙間は座席側だけでした。しかし、座席側からだとクリップ留めの位置が遠く、かなり外れにくいです。無理やり素手で外そうとすると、てこの原理でクリップが折れそうな感触がしましたので、内装剝しを使用した取り外しをお勧めします。
リア・ドアすぐ近く、リアシートのすぐ横にある取っ手を外します。
2か所ボルト締め(赤丸)されているため、内装剝しで蓋を剥します。ボルトが露出するため、10mmソケットで外します。
この取っ手を外すことによって、リア・サイドのパネルを外す(浮かす)ことができます。
リア・ドアすぐ近く、運転席と2列目シートの間にある取っ手のボルト2つ(写真内赤丸)を外します。
こちらも、内装剥しで蓋を外した上で、10mmソケットでボルトを外します。
配線ガイドの準備
配線ケーブルを通す前に、配線ガイドの設置をします。
リアハッチ
リアハッチの青い防水シートの左側を素手で剥します。
伸縮性があり粘着力が強力なブチル・ゴムで留まっているため、ゆっくりと防水シートを剥します。勢いよく剥すと、ピザのチーズの様に伸びやすくなりました。
次はゴムチューブの中に、配線ガイドを通していきます。
素手で、ゴムチューブの両端(写真内赤丸)を外装から外します。
ここからの作業は、ドライブレコーダーの設置・配線の中で一番、苦労する作業です。根気強く、作業してください。
①の方向から②の方向へ、ゴムチューブ内に配線ガイドを通していきます。
ゴムチューブ内には既に何本かの配線が通っており、それらが束ねられています。そのため、ゴムチューブ内に、他の配線が通るスペースがあまりありません。
ゴムチューブは、千切れるか?と思うほど伸ばしてもビクともしないため、手で伸ばしながら配線ガイドを通していきます。
これで、リアカメラ用ケーブルの配線取り回しの準備は完了です。
ケーブル配線
いよいよ、内装パネル内へのケーブル取り回しです。
フロントガラス
ドライブレコーダーのフロントカメラに、リアカメラ用ケーブルを差し込みます。
緑線の様に天井の内装に配線を指で押し込んでいきます。
運転席側ドア付近
緑線の様に運転席側に配線を隠していきます。順序は次の通りです。
①Aピラー内もしくはAピラー上部
②運転席側天井とドアリムの間のゴムパッキンの内側
③運転席側のシートベルトが出ているピラー上部
④運転席側 リアドアの天井とドアリムの間のゴムパッキンの内側
⑤ 運転席側 2列目シートのシートベルトが出ているピラーとドアリムの間のゴムパッキンの内側
サイド・リア(3列目シート付近)
サイド・リアパネル裏を通って、ゴムチューブの方まで配線を回します。
尚、この作業の際は、リアサイドのパネルを完全に外す必要はなく、配線を通したい部分だけ浮かせば作業できます。
サイド・リア~リアハッチ(ゴムチューブ)
黄色部分のゴムパッキンを浮かします。
どろっとした、接着剤のようなものが付いているため、手や服が汚れないように気を付けてください。
パネルを浮かし、緑色の部分に手が入る隙間をつくります。
配線ガイド(オレンジ線)をゴムチューブ側から車室まで差し込みます。
て、リアカメラ用コードを取り回し、ゴムチューブが繋がる穴付近まで持ってきます。
配線ガイドにリアカメラ用のケーブル先端を括り付けます。
リアカメラ用のケーブル先端はL字になっており、狭いチューブ内を通すのには難儀します。
その際、少々強い力で引っ張る必要があるため、括り付けた部分を養生テープ等で固定することをお勧めします。
②から①の方向へゆっくりと引っ張って通していきます。
車室側から見た、穴の様子です。
ここは配線が通るスペースが十分あります。
リアハッチ
ゴムチューブ内を通し終わったら、緑線の様にリアハッチの下部から左のフレームを伝い、上部まで配線を通していきます。
既に他の配線が通っているため、結束バンドで仮留めします。
リアガラス
リアカメラに配線を繋ぎ、リアガラスを開いた時にも配線が突っ張らないように長さを調整します。
尚、リアガラス~リアハッチに通じるゴムチューブ(赤矢印)がありますので、コードをゴムチューブに収めることは可能と思われます。
しかし、完全にコードを隠そうとするとゴムチューブを切って穴をあけ、そこからコードを通す必要がありました。部品を傷つけたくなかったため、作業を断念しました。
ご参考まで、コード取り回しのイメージは緑線の通りです。
余分な配線の取りまとめ
長すぎるコードの収納は、3列目シート右後ろ(荷物置き)のフロア下にしました。
かなりカーゴが余ったため、円状に纏め、結束バンドで縛って緑枠のスペースに収納しました。
その際、3列目シートの駆動部やシートに余ったコードが絡まないように気を付けてください。
パネルの再設置(復帰作業)
ケーブルの配線取り回しを完了しましたので、各箇所に仮留めした結束バンドを本締めします(飛び出て余分なバンドはハサミで切ります)。
その後、外したパネルを再設置して、すべての作業完了です。
尚、その際は、ドライブレコーダーのケーブルがパネルの間などに挟まり、断線しないようになっているか確認してください。(作業工程上、リア・ハッチ~ドライブレコーダーリアカメラの間は、ゴムパッキンと内装の間に配線ケーブルが挟まってしまいます。しかし。ドライブレコーダーの性能へ影響ありませんでした)
以上、ドライブレコーダー リアカメラケーブルの配線取り回しをご紹介しました。
ご興味ある方は、是非チャレンジしてみてください!
では、また次回の投稿で!
コメント